歯並び噛み合わせの悩み
人間が人間らしく生活するうえで、歯のみならずお口はとても大切な役割を担っています。物をかみ切り、かみつぶして生きていくための栄養を摂るだけではなく、おいしく食事を楽しんだり、おしゃべりをして笑ったり… 乱れた歯並びやかみ合わせは見た目はもちろん精神面や体の健康にも大きく影響します。では歯並び・かみ合わせが悪いとどのような悪影響があるのでしょうか？
●うまく噛めない
前歯で食べ物をかみきったり奥歯でかみつぶすということがうまくできないと、消化するための胃や腸への負担が増すことになります。また食事にかかる時間が長くなったり、食べ方が格好悪いため人前での食事が苦痛になる例もあるようです。
●歯みがきしにくい
歯並びが悪いと歯ブラシがうまく当たらないところができて汚れが残りやすいため、むし歯や歯周病などの問題を起こしやすくなります。一生を通して考えると、歯並びの良い人に比べて歯を失う危険性は高くなってしまうでしょう。
●発音しにくい
サ行やタ行などの発音が不明瞭になってしまう場合があります。
●バランスが悪い
かみ合わせが悪いことが肩こりや偏頭痛を引き起こしたり、顎関節症の原因のひとつになることもあります。また運動能力に悪影響を及ぼすことがあるため、スポーツ選手のなかには矯正治療を受ける人がたくさんいます。
●見た目が良くない
受け口で横顔が三日月のよう、出っ歯で口元がとがって見える、笑うと変なところから歯が見えてでこぼこが目立つ…など容貌と深い関係があります。そのため口元を手で隠しながら笑う、笑っている写真が一枚も残っていないなど、精神的な影響がある場合もあります。また八重歯は日本ではかわいらしいと言われていたこともありますが、欧米では「悪魔の歯」「ドラキュラの歯」として大変嫌われます。日本の芸能人の海外進出が遅れたのは歯並びのせい？という話もあるようです。
矯正治療のながれ
Step 1 矯正相談
歯並びに関する悩みや、矯正歯科治療に関する疑問点、ご希望などについてお話をうかがいます。
その上で、お口の中を拝見し、現在の歯並びに関する問題点についてご説明いたします。その後、矯正歯科治療の流れや仕組み、治療方法、治療期間、治療費などについてもわかりやすくご説明しております。わからないことがあれば何でも遠慮なくお聞きください。
このカウンセリングの際に、矯正歯科治療を始めるかどうかを決定していただく必要はありません。ゆっくり考えて、後日返事をくださってもかまいません。
Step 2 検 査
診断して治療方針を決定するための資料を作ります。歯型を取ったり、写真やレントゲンを撮影したりします。
この結果をもとにコンピューターを用いて詳細な分析を行い、最良の治療計画を立案いたします
Step 3 診 断
検査資料をもとに、骨格や口の中の状態を分析します。
患者様にとって最適な治療計画をわかりやすくご説明いたします。
安心して治療をお受けいただけるよう、納得していただいたうえで治療をスタートします。
Step 4 第1期治療
まだ口の中に乳歯がある間にするべきことがある場合、ここから治療がスタートします。
上下の顎の関係を改善したり、永久歯のかみ合わせ治療の結果を良くするための準備が行われます。
Step 5 第2期治療
最終目標である永久歯の歯並び・かみ合わせを仕上げます。
もう乳歯が生え変わってしまった年齢で治療を開始する場合は、ここからスタートします。
Step 6 保 定
歯並びが整い装置がはずれますが、そのまま放ってしまうと元の状態にもどろうとします。
後戻りができるだけ起こらずにかみ合わせが安定してくれるように、保定装置を使用する期間です。
単純な装置に代わりますが、とても大切な治療がまだ続いています。
Step 7 治療終了
骨格も歯並び・かみ合わせもほぼ安定していると判断できればゴールです。
あとはお口のお手入れをがんばって、健康的な生活を送りましょう。
